家庭環境が将来の生活習慣を決める
①はじめに
この記事では、家庭環境が子供の生活習慣に与える影響について紹介します。
生活習慣とはあらゆる分野に及びます。
子供が大人になる途中で一番多くの時間を過ごすのが家庭です。
時間が長いので子供に与える影響力も自然と大きくなります。
また、家庭内は学校や塾と違って特定の活動を行う場所ではないので、様々な活動をすることになります。
そのため、あらゆる習慣が家庭を通して子供の身に付きます。
いくつかの例を示しながら家庭が子供の生活習慣に与える影響を紹介していきます。
②勉強習慣
1つ目は「勉強習慣」についてです。
子供の勉強習慣に対して家庭環境の与える影響力は大きいです。
いくつか理由があるのですが、今回は1つの理由に絞って紹介します。
その理由は、「子供が勉強をすることを当たり前のことと思っているかどうか」です。
多くの人はなんとなく勉強しており、自分の勉強への取り組み方を冷静に分析した経験がありません。
また、自分の勉強への姿勢を他人と相対的に比べる機会もないので、自分の勉強姿勢を疑う機会もなかなかありません。
しかし、世の中には勉強を心底苦痛に感じる人もいる一方で、勉強をそこまで苦痛を感じない人もいます。
この違いはどこから生まれてくるのでしょうか。
勉強習慣は子供頃の生活の中で構築されます。
親の教育意欲が高い家庭は子供に中学受験をさせる場合があります。
私立の中学校を受験するような子は、小学生時代から毎日数時間の勉強をこなしています。
その結果、子供は毎日数時間の勉強を当たり前に思えてきます。
この時につちかった勉強への意識は大人になっても残っているものです。
一方で、公立中学校に進学するような子は小学生時代なんて遊んでしかいません。(別に毎日遊ぶ小学校時代を否定しているわけではないです。私も遊んでしかいません。)
しかし、そのように毎日遊んでしかいない子供は勉強の習慣が身につかない場合が多いです。
この場合は高校受験、大学受験のどこかで勉強習慣を手に入れられればよいですが、中学・高校で全く勉強していない子供が大学受験で急に勉強し始めるのは基本的に困難です。
やはり勉強習慣は子供が小さい頃から少しでも身に着けている方が良いです。
③金銭感覚
2つ目は「金銭感覚」についてです。
ここで説明する金銭感覚とは、日々の生活の消費活動で使用するお金に関する感覚のことです。
例えば、食事や趣味などにどれくらいお金を使っているのかなどです。
毎日三食外食をする人がいます。一方で、三食自炊が当たり前、毎日の食費を必ず1000円で抑えている人もいます。
また、毎月ファッションに10万円を費やす人がいれば、ユニクロやGUでしか服を買わないという人もいるでしょう。
みなさんは金銭感覚がどのように形成されていくと思っていますか。
これらの金銭感覚も家庭環境に大きな影響を受けています。
例えば、子供にお小遣いをいくらでも与えている親がいるとします。
子供はどのような生活を送るようになるでしょうか。
もちろん、好きなものを好きなだけ買うような生活になります。
その結果、好きなもの、欲しいものを買うのは当たり前、買えて当たり前という感覚になってきます。
この感覚は大人になっても残ります。
しかし、欲しいものはいくらでも買えて当たり前という人は自分の消費欲を抑制できない傾向があります。
一方で、子供のころにお小遣いが決められた額しかない場合はどうなるでしょうか。
子供はその決められた額だけ消費をしていくことが習慣化されます。
自分で考えながら、額面以上の消費を行わないように計画を立てるようになるでしょう。
また、計画通りに消費をせずに月末にお金が足りなくなった場合、欲しい物が買えない経験もするでしょう。
しかし、その経験が後悔や反省につながり、消費を計画的に行うようになります。
このような子供は大人になっても計画的にお金を使うようになる傾向があります。
お金が十分あるのでしたら、大人でも金銭感覚が多少ルーズでも構わないと思います。
しかし、大半の大人はお金が足りなくて困ることになりますので、可能な限り子供の金銭感覚は適切に身につけさせておくことが良いです。
④まとめ
この記事のポイントを以下にまとめておきます。
・家庭環境は子供の将来の生活習慣に大きな影響を与える。
・子供時代に勉強することを当たり前と思える経験をさせるべき。
・子供時代に適切な金銭感覚を身に着ける経験をさせるべき。
大人になった段階で身についてしまった悪習慣を変えるのには大変なものです。
そのため、子供頃の適切な生活習慣を身に着けることは非常に大切です。
今回取り上げた内容以外にも、家庭環境が生活習慣に与える影響分野には様々な内容があります。
機会がありましたら、別の記事でも説明していきたいと思います。
記事を最後まで読んで頂きありがとうございました。