親の干渉について子供が思うこと
①はじめに
この記事では、親から子供への干渉について説明します。
親から子供への干渉はどの家庭であっても頻繁に起こっている現象だと思います。
しかし子供のことを本当に考えてあげている親にこそ、しつけとしての干渉のし過ぎは最適な答えではないということを今回は説明していきます。
②世の中に干渉親は多いのか
親が子供へ干渉することは特別なことではありません。
子供を愛するがあまり、子供の行動に対していちいち口をはさむ親は多いです。
私の周りの人たちの親子関係の話を聞いても、親が自分の行動に制限を与えたり、勉強などを強制されたという経験は多いという回答でした。
親は子供を気にかけるものですから、当たり前だと思います。
そのため、親自身が自分の干渉ぐせを心配し過ぎる必要はありません。
当たり前の行動だと理解したうえで、自分の行動を見直していくことが大切です。
③干渉親はどうするべきか
干渉する気持ちはわかりますが、過度な干渉はやめるべきです。
理由としては、過度な干渉はむしろ子供の成長の妨げにしかならないからです。
干渉とは親が子供の行動を操ろうとすることです。
子供に「あれをやれ、これをやれ」と言って行動をさせていくと、子供は自分の意志や判断で行動を起こさなくなります。
これはすなわち子供が自分の行動を自分で考える機会を奪っていることになります。
一般的に人間は自分で考えて行動した結果を得ることで学習していく生き物です。
例えば、「勉強しなかったからテストの点数が悪かった」や「きちんと寝なかったから寝不足で体調が悪かった」などです。
人間は自分で考えて行動した結果が良かったり悪かったりすることで、良かった行動を繰り返し、悪かった行動を修正をしていく特性があります。
悪い結果に危機感を覚えることでしか人は行動を変えないのです。
経験を伴わない親の説教は子供にとって説得力がなく、無視される傾向にあります。
私自身の親は子供の決断に口を出さずに自由にさせてくれる人でした。
そのため、勉強を無理やりさせたりしませんでした。
しかし私は、テストで悪い点を取り続ける中でこのままではいけないと思い、自主的に勉強をするようになりました。
多くの子供たちも放置してみたら、案外自分たちでなんとかするような努力を始めていくものなのです。
子供の自主性を信じて、一度好きな風にやらせてみることも大事なのです。
④それでも干渉を止めれない人へ
以上の話をふまえても、 干渉を続けてしまう親に対して伝えたいことがあります。
親と子供の価値観は根本的に違うということです。
なぜ価値観の話をするかというと、この価値観の違いの認識不足が親子の意思疎通を阻害しているのです。
干渉の根本原因とは何でしょうか?
親は自分の考えと子供の考え方を同じにできると思っているからこそ、干渉をすることで子供の行動を変えることができると思っています。
しかし、これは間違っています。
親子であろうと他人であろうと個人の個人の考え方は根本的に異なるものです。
それは、同じ親のもとに生まれた兄弟間でも違うところからも確認できます。
例えば、兄弟がいる方は想像しやすいと思いますが、兄弟は基本的には同じ家庭で同じ方法で育っているものですが、大人になっていく過程で兄弟でも性格の違いは出てきます。
親の教育で与えられる影響は限られたものなのです。
子供はそれぞれ親に関係ないところで自分自身を確立していき、それぞれの価値観を身に付けていってしまいます。
例えば幼稚園や学校での経験は、親の影響力から離れています。
そのような場所で、友達や大人たちと関係性を持つことで、学び、成長しています。
子供はそれぞれの居場所で成長をしているのです。
学習におけるに親の影響力はどんどん小さくなっていきます。
親が一番の影響力を与えているのはせいぜい小学校の入学前くらいまでです。
だからといって、親が何もできないわけではありません。
子供と接する時間は親も十分長いですから、子供の成長の"サポート"はできます。
親が子供に対して出来ることと出来ないことを区別しましょう。
出来ないことは無理をせず、出来るサポートをしっかりとしていくことで、子供を成長させていきましょう。
⑤まとめ
今回の記事では親の干渉について説明をしました。
最後に以下にポイントをまとめます。
・過度な干渉は子供成長を阻害する
・親の影響力の限界を理解する
・親として子供に出来る範囲のサポートに従事する
今後も様々な記事を書くのでよろしくお願いします。