あなたの叱り方は子供をダメにしているかもしれない、、、
あなたの叱り方は子供をダメにしていませんか?
今回の概要
こんにちは。親子の助っ人です。
(親子の助っ人の自己紹介についてはこちらから↓
https://parentchild.hatenablog.com/entry/oyakononayami/consulting)
今回は
・叱り方一つで子供を伸ばすことも、ダメにすることもある
・子供をダメにする叱り方について
・子供を伸ばす叱り方について
・叱った後のフォローについて
この四点について書いていきます。
育ち方が多種多様であるように、どのように叱られて育ったのかも人それぞれです。
しかし、その叱り方一つで子供の将来に影響を与えます。僕らPCRメンバーも、様々な叱られ方をしてきましたが、そこから導き出せる理想とする叱り方があります。
また、大学在学時に、そしてその後のコンサルティングの経験から、良い叱り方と悪い叱り方を明確に区別することが出来るようになりました。
その知見を共有できたらと思います。
叱り方の重要性とは?
叱る意義とは?
なぜ、親は子供を叱るのでしょうか?
その意義は大きく以下の三つと考えています。
①悪い行動をしないように抑制する
②望ましい行動に変えるように促進する
③最も望ましい行動を自分で考えられるようにする
この三点を果たせない叱り方は、適切な叱り方とは言えないと思います。
その上で、何故叱り方が大切なのかを考えてみましょう。以下で説明します。
叱り方の重要性
親が怒鳴り散らしたり、手を出して叱っていては子供の悪い行動の抑制にはなるかもしれませんが、子供はその恐怖故に行動を控えるので、自ら考え、行動することを避けるようになる、つまりその点において消極的になります。
それでは、前述の叱る意義の②、③は達成されません。また、その消極性は様々な場面で見られるようになってしまいます。
「~をしたら、怒られるかもしれない」、「~を言って、指摘をされたら怖いな」など、大人になってもその習性は染みついたままになってしまいます。
自ら考え、行動できる人間へと成長してもらうためには叱り方が極めて重要なのです。
悪い叱り方をしている人は改めて、良い叱り方をするように心がけてあげて下さい。
悪い叱り方、良い叱り方を以下にまとめていきますので、一緒に見ていきましょう。
悪い叱り方
人格、存在を否定する言い方をする
「あなたは本当にダメな子ね」「もっとちゃんとした子なら良かったのに」といった言葉をぶつけていませんか?
この様な言葉をぶつけられたらどう思うでしょうか?自信を無くしてしまいます。
そして、「自分はダメな子」なんだと思い込むようになり、今後経験する様々なことに対して「自分なんかじゃ」と考えるようになってしまいます。
ここにはバカ、アホといった言葉も含まれます。言われ続ければ、自分はバカなんだと自信喪失し、思考が停止して今います。今後の成長の糧には一切なりません。
手を出す
カっとなって手を出すのは、叱るとは言え絶対に避けたい行動です。
やってはいけないことだとは認識するかもしれませんが、それ以上の成長が見込まれません。それどころか、何かすれば再び手を出されるのではないかと物事に対して否定的な姿勢、消極的な姿勢になってしまいます。
また、手を出された記憶というのは年を重ねても中々消えることはありません。
成長のきっかけにならないどころか、忌々しい思い出として心に刻まれてしまいます。
勢いよく捲し立てる叱り方をする
叱る際に捲し立てると、その勢いだけがイメージとして植え付けられてしまいます。
結局何がいけなかったのか、という理由を理解してもらえません。
大人ですら、感情的に捲し立てて何かを言われれば一つ一つを完璧に理解するのは大変です。それは子供であれば当然もっと理解に苦しみます。
何がいけなかったのか、その理由が理解できないと、同じような間違いを二度、三度と繰り返してしまいますので、その理由を伝えるような話し方を意識したいところです。
では、どのような話し方をするべきか、それを後述していきます。
良い叱り方
叱る理由などアドバイスの様に叱る
Aはダメ、Bもダメ、Cもダメといったように禁止事項のみを伝える叱り方をしても子供は何をすべきか分からず困惑してしまいます。
「Aはダメ。なんでAはダメだと思う?」
のように、まずは理由を考えさせましょう。その後は、理解してもらえるようにその理由をちゃんと説明します。
それを理解してもらえたら
「Aがダメなら、何をしたら良いと思う?」
のように、禁止事項を伝えたうえで、何をすべきかを考えさせましょう。最後はその答えを教えてあげます。
ここで大事なのは、子供の答え自体は重要ではなくて、考えるプロセスや、叱られたことに対して腑に落としてもらうことです。
この繰り返しで、何がいけなかったのか、今後何をすべきなのかを考えられるようになります。
ゆっくりとした言い方で叱る
勢いよく捲し立てて叱るのが何故いけないのか、については前述したとおりです。
一語一語、相手に伝えることを意識して話してみて下さい。
勢いよく話されても、理解するのは難しいですし、そもそも聞く気が失せてしまう可能性もあります。
一つ一つ整理しながら、何が言いたいのかを考えさせる余裕を与えながら話してみて下さい。
それだけでも、受け手の感じ方、受け取り方は変わるはずです。
子供に共感、寄り添ったうえで叱る
いきなり頭ごなしに叱ることは避けましょう。
自分が子供の頃を思い返せば、そのように叱られると、何もわかってくれていない気がしていました。
まずは共感、寄り添ってあげましょう。
「辛かったんだね」
「イライラしていたんだね。」
このように寄り添ってから、でもね~、のように諭すように始めましょう。
正論をぶつけるだけでは、理解してくれない事でも、一旦寄り添って心を開いてもらえれば受け入れてくれます。
子供の存在を肯定しながら叱る
親は子の事を思って叱るはずです。
間違いに対して、それは間違い!とだけ言っていては、その真意は伝わりません。それどころか、自分の存在を否定されたと受け取る事すらあるかもしれません。
愛が無ければ、自分の労力を割いてまで怒らないはずです。
「あなたに、こうなってほしいから」
といったように、子供の事を大切に思っているからこそ叱っているんだということを伝えてあげましょう。
自分の存在を肯定してくれることは、子供でも大人でも前向きになれるはずです。
自己肯定感というのは、物事の取り組み方や、今後の成長に大きな良い影響を与えてくれます。
叱った後の素敵なフォロー
叱った後こそ優しく接する
子供というのは、大人に怒られた後は大人の顔色を伺ってしまうものです。
僕自身も母に怒られた後、「まだ怒っているのかな」と顔色を伺っていました。
そんな時こそ、優しく、いつもより話しかけてあげましょう。
「もう怒っていないんだ」という、安心感から不要なストレスや恐怖感を与えずに済み、引きずらずに切り替えることができます。
改善された際には、すかさず褒める
親に褒められる、認められるというのは子供にとっては最高に嬉しいものです。
褒められると、もっと褒めてもらいたくなり今後の行動に反映されます。
怒られて改善したのに褒めてもらえないのでは、子供からしたら怒られただけに感じられます。
親に褒められるために改善するのは本質的ではないかもしれませんが、その繰り返しで何をすべきかが身についていくものです。
父、母どちらかはフォローに回ってあげる
父、母、常に両方から怒られていては子供はパンクしてしまいます。
どっちが叱るかは定める必要ありませんが、その都度叱っていない方がフォロー役に回ってあげるのが良いでしょう。
行動を顧みて反省し、改善させることが目的なはずですから、両親がそろって叱って恐怖を植え付けることは避けてあげましょう。子供にとってはショックが大きすぎますし、自分で色々考える余裕がなくなってしまい、思考停止に陥ってしまいます。
今回のまとめ
子供を叱る事の意義を見失わずに、適切に叱ることができるかで子供の将来の人格に影響を与えます。
つい感情的になってしまうことも分かりますが、ここは一つ大人として、子供の為に良い叱り方をしてあげて下さい。
もっと踏み込んだ内容や、細かいことを知りたい、こんなパターンはどうすればよいかなどございましたら、親子の助っ人 Webサービスからお問い合わせ頂けたらと思います。
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